キャプテン
テレビアニメ版

キャプテン

 2度のテレビスペシャル(1980年 4月 2日、1980年 8月20日)と、劇場公開(1981年 7月)を経て、ファンの熱い要望に応え1983年1月より日本テレビ系列で放映された。


制作スタッフリスト

制作村田英憲
原作ちばあきお(集英社 ジャンプコミックス)
企画吉川斌(日本テレビ) 霜田正信(エイケン)
プロデューサー武井英彦(日本テレビ) 渡辺米彦(エイケン)
作画監督国保誠 清水恵蔵
美術監督遠藤守俊
撮影監督高橋照治
色彩設定鬼沢富士男
録音監督壺井正
音楽木森敏之
監督出崎哲
主題歌
「君は何かができる」
「ありがとう」
作詞山上路夫
作編曲木森敏之
99Harmony(コロンビアレコード)
掲載誌月刊少年ジャンプ ジャンプ・コミックス
製作エイケン
発売元株式会社バップ
メインキャスト
谷口和栗正明 丸井熊谷誠二 イガラシ木村陽二
近藤中尾隆聖 西田松永大 高木酒井克也
島田金谷佳 小室鳥海勝美 松尾土方博一
イガラシ(弟)池田真 牧野松田辰也  谷口の父雨森雅司
谷口の母麻生美代子  青葉の監督森山周一郎


放映日 目 次 作品タイトル 脚 本 演 出 絵コンテ ビデオ巻 DVD巻
1983年 1月10日 第1話 キャプテン誕生 城山昇 はしもとなおと 出崎哲 第1巻 vol.1
1983年 1月17日 第2話 いよいよ初試合 城山昇 はしもとなおと 小和田良博
1983年 1月24日 第3話 強敵!金成中 城山昇 角田利隆 角田利隆
1983年 1月31日 第4話 結束 城山昇 角田利隆 角田利隆
1983年 2月 7日 第5話 対決!青葉学院 城山昇 小沢範久 永樹凡人 第2巻 vol.2
1983年 2月14日 第6話 ピンチ!墨谷ナイン 城山昇 はしもとなおと はしもとなおと
1983年 2月21日 第7話 勝利はいずれに 城山昇 はしもとなおと 小和田良博
1983年 2月28日 第8話 再試合決定 藤川桂介 角田利隆 角田利隆
1983年 3月 7日 第9話 キャプテンに続け!! 城山昇 石田晋一 永樹凡人 第3巻 vol.3
1983年 3月14日 第10話 谷口キャプテン登板 城山昇 角田利隆 吉田浩
1983年 3月21日 第11話 死闘!!9回の攻防 城山昇 はしもとなおと 小和田良博
1983年 3月28日 第12話 新キャプテンは誰に? 城山昇 角田利隆 永樹凡人
1983年 4月 4日 第13話 丸井キャプテン奮戦! 藤川桂介 はしもとなおと 出崎哲 第4巻 vol.4
1983年 4月11日 第14話 先制2点を守れ!! 藤川桂介 角田利隆 角田利隆
1983年 4月18日 第15話 再起を賭けた合宿 藤川桂介 はしもとなおと 小和田良博
1983年 4月25日 第16話 連続36試合! 藤川桂介 石田晋一 永樹凡人
1983年 5月 2日 第17話 墨谷快進撃 城山昇 角田利隆 角田利隆 第5巻 vol.5
1983年 5月 9日 第18話 宿敵青葉学院 城山昇 はしもとなおと 出崎哲
1983年 5月16日 第19話 死闘!18回 城山昇 はしもとなおと 出崎哲
1983年 5月23日 第20話 新キャプテンの初仕事 藤川桂介 角田利隆 永樹凡人
1983年 5月30日 第21話 イガラシの特訓 藤川桂介 角田利隆 石田晋一 vol.6
1983年 6月 7日 第22話 めざせ!選抜大会 城山昇 角田利隆 永樹凡人 第6巻
1983年 6月14日 第23話 思わぬ伏兵 城山昇 はしもとなおと 出崎哲
1983年 6月21日 第24話 丸井先輩の助言 藤川桂介 角田利隆 角田利隆 vol.7
1983年 6月28日 第25話 エース井口対イガラシ 城山昇 はしもとなおと 永樹凡人
1983年 7月 4日 第26話 激突!九回裏 城山昇 はしもとなおと 出崎哲

ビデオリスト(全6巻)
DVDリスト(全7巻)


個性を描いた…

ちばあきお

 人にはそれぞれ、個性があるでしょう。それで"キャプテン"という形で、いろんなタイプの人間を描こうと思ってやったのが『キャプテン』なんです。だから谷口のほかに、ちがった個性の"キャプテン"がでてきます。
 舞台設定や谷口のモデルなどについて、よくきかれるんですが、ぼくは小さいころ、浅草の近くに住んでいたので、しぜんと下町が舞台になるようです。
 そのころのスポーツといえば、野球が大人気で、よくあそんだ友だちに大工さんの子どもがいて、それが谷口のモデルといえば、いえるかもしれません。
 ストーリーについていえば、しぜんな試合運びに、もりあげをどうもっていくかに、気を配りましたが、うまく表現できたかどうか、不安です。
 アニメは試写でみたのですが、きめ細かく作られていて、大変おもしろかった。漫画とともに楽しんでください。

(月刊少年ジャンプ1983年2月特大号『キャプテン』TVアニメ化記念緊急連載特集より)

TV制作現場から

 名作『キャプテン』がアニメになるのは、ほんとはこれが四回め。でも、連続ものになるのは今回がはじめて。
 三十分番組だと約四千五百枚から六千枚の絵を使うから、しめきり近くになると、大勢のスタッフがテンテコマイの大いそがし。
 声優さんは谷口たちとおなじ中学生にがんばってもらったが、ただひとり四人めのキャプテン・近藤だけはイメージがあわず、おとなの声優さんだ。ちなみに青葉の監督は「刑事コジャック」の声の森山周一郎さん。
 谷口たちは、やがて宿敵青葉中と対戦するが、下手投げのエース佐野の投球フォームは、なんと阪神の小林投手ソックリ。江田川のエースは江夏投手っぽくできている。
 打者がバッターボックスに立ったらちょっと気をつけてみてみよう。掛布、篠塚、原選手などによくにたフォームの選手たちが、つぎつぎとでてくる楽しみもあるぞ。

(月刊少年ジャンプ1983年2月特大号『キャプテン』TVアニメ化記念緊急連載特集より)

水野晴郎のちょっとひとこと

 主人公のキャプテンが名門青葉の二軍の補欠からでて、青葉と対等以上に戦うほどになっていきます。
 人間は形じゃない。内側からの努力なんです。アニメの中でキャプテンがいっていました。素質も才能もないものはこうするしかない! わたしは思います。ひとりひとり素質、才能はちがうんです。でも、そのちがう才能をのばし発揮するのは、努力なんですね。その努力が、人間を内側から大きくしていくんですね。
 ここにもうひとつ、チームにおける人間の指導力の意味まで、語っているように思えます。
 きょうなにかをやった、きのうより大きくなった、その自覚ができる努力をすることが青春なんですね。その純粋な青春の姿が描かれているからこそ、わたしたちは涙をながすんですね。

(月刊少年ジャンプ1983年2月特大号『キャプテン』TVアニメ化記念緊急連載特集より)

 このテレビアニメ版『キャプテン』は毎週月曜日午後7:00〜7:30の時間帯で日本テレビ系列(札幌テレビ、宮城テレビ、福島中央テレビ、日本テレビ、テレビ新潟、テレビ信州、静岡第一テレビ、中京テレビ、読売テレビ、広島テレビ、西日本放送、福岡放送、熊本県民テレビ、鹿児島テレビ)で放映されました。 関係ありませんが終了後に放映されたアニメは『キャッツ・アイ』です。
 ビデオ関連の画像は谷口希さまからいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 BGMは「君は何かができる」です。もっときれいな音で聞きたい人は、懐かしのアニメ音楽の中にはいっているCDを探して、買って聞いて下さい。(Oz)
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