キャプテン
月刊コミック特盛

キャプテン 丸井編①

―丸井キャプテン誕生の章―


月刊コミック特盛2003年 1月号

発行日:2003年 1月 1日
出版社:ホーム社

作品タイトル 掲載誌 コミックス JCS 愛蔵版 文庫版
第16話 新キャプテン誕生の巻 別冊少年ジャンプ1973年 5月号 JC第5巻 JCS
第3巻
愛蔵版
第3巻
文庫版
第3巻
第17話 新人部員実力テストの巻 別冊少年ジャンプ1973年 6月号 JC第6巻
第18話 春の選抜大会の巻 別冊少年ジャンプ1973年 7月号 JCS
第4巻
愛蔵版
第4巻
文庫版
第4巻
第19話 絶体絶命の巻 別冊少年ジャンプ1973年 8月号


キャプテンの風景A担当編集者が語る制作秘話

はにかみ屋とおこりんぼとクールと自由奔放

名作『半ちゃん』にみえる『キャプテン』

 ちばさんは、キャラクターとしてはイガラシが好きだった。じゃあなぜ『キャプテン』を始める時、主人公をイガラシではなく谷口にしたかというと、これは憶測だけど、イガラシは個性が強すぎる。だから、話が一方的に進むことを危惧して、どこにでもいるような人物を主人公にし、それに相対する存在として、個性の強いイガラシを配したのだと思う。『キャプテン』の前に描いた、108頁の読み切りの野球漫画『半ちゃん』にもいえることだ。下手だけど野球が好きな半ちゃんを主人公に、個性的で、アクの強いイガラシを配する。実力主義のイガラシの意見で、チームワークが崩れていき野球部は解散する。それでもめげずに半ちゃんは「みんな野球が好きなんだろう?」と部員を再招集する話だ。
 『キャプテン』も当初『がんばらなくっちゃ』というタイトルで起こした、読み切り漫画の構想だったのが好評だったので、新しく『キャプテン』というタイトルに変え、連載漫画としてスタートした。実はこれさえも、ちばさんから後で聞いた話だが、サッカーとかラクビーとか、色々なスポーツのキャプテン像をシリーズ化して描いていこうという心づもりらしかった。
 ところが、読者アンケートの人気が高かったので、谷口キャプテンでいける所までいき、話が終われば、墨谷二中野球部内でのキャプテン像を描いていこうということになったようだ(この辺の記憶はさだかではない)。

イガラシではなくなぜ丸井?

 二代目キャプテンに丸井を持ってきたのは先に書いた、イガラシの個性云々より、谷口を信奉する丸井という人物に、ちばさんは興味を抱いたからだろう(作家は物語を描いていくうちに、思わぬ人物に思い入れることがある)。
 連載も長くなると、個性派のイガラシもそれなりに、読者にも墨谷野球部にも浸透したから三代目キャプテンはイガラシにしたのではないか(これも推測にすぎない)。もっとも、墨谷二中野球部も強くなり、いつまでも普通の野球好きな少年が主人公では、話が進まない。だから四代目キャプテンも、イガラシと違うタイプだが、個性の強い近藤にしたのではないか。


 「月刊コミックの特盛丸井編」が始まりました。表紙の丸井はいい顔しているなぁ〜。ちなみに谷口君のテレカ当たったんです。この号の最後のページに自分の名前が載っています。丸井のテレカもほしいなぁ〜よくばりすぎですか?(^^) (Oz)
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