キャプテン
月刊コミック特盛

キャプテン イガラシ編③

―あせるなイガラシの章―


月刊コミック特盛2003年 6月号

発行日:2003年 6月 1日
出版社:ホーム社

作品タイトル 掲載誌 コミックス JCS 愛蔵版 文庫版
第38話 思わぬ伏兵の巻 月刊少年ジャンプ1975年 1月号 JC第12巻 JCS
第7巻
愛蔵版
第7巻
文庫版
第7巻
第39話 あせるなイガラシの巻 月刊少年ジャンプ1975年 2月号
第40話 先輩 丸井の助言の巻 月刊少年ジャンプ1975年 3月号


キャプテンの風景F担当編集者が語る制作秘話

多芸多才

 今日は制作秘話とかいうのではなくて、ちばあきおさんの趣味について話しましょう。
 ちばさんは、小柄で童顔だったが、趣味の広い人でした。(小柄で云々と、趣味の広さとはカンケイないか)そしてコリ性。新しいもの好きな所もあったな。
 仕事場ですぐ目についたのが、オーディオセットの事務机の半分くらいの大きなスピーカー。聞けば手作りだという。そういやお兄さんのてつやさんから聞いたんだが、彼は子どもの頃から機械いじりが好きで、手先が器用だったらしい。
 ある日仕事場にいくと、立派なオーディオセットが消え、コンパクトなオーディオセットになっている。
「なに、これ?」と編集者。
「コンパクトディスクっていうの」といって…ちばさんが見せてくれたのが、いわゆるCD。
「へーっ、レコードがこんなに小さくなったの」
 その二、三週間後、CDの広告が目に付くようになった。ちばさんの新しいもの好きの一例です。仕事場ではあまり音楽をかけなかったかな。志ん生の落語を聞いていた方が多かったと思う。でも案学が不得手というわけでもない。一時クラシックギターを習っていたこともあるらしい。「アルハンブラの思い出」とかいう曲を弾いてくれた。だけど、出だしの途中で「もう忘れちゃった」でチョン。うまかったのか、そうでないのか、評価のしようがなかった。
 この他にも、野球はもちろん、水泳はもぐるのが得意だった。ボーリングもマイボールを持つほどで、うまかったし、ゴルフもうまかった。ちばさんからゴルフクラブ一色をもらった。きっとちばさんの技術がしみこんでいるだろうから、これを使えばいいスコアが出るだろうと、さっそく使ってみたが、スコアは変わらなかった。いいクラブを持っても、下手な奴は下手なんだと納得した。

キャプテンフォーラムへ
TOP PAGE