キャプテン
月刊コミック特盛

キャプテン イガラシ編⑤

―死力をふりしぼれ!!の章―


月刊コミック特盛2003年 8月号

発行日:2003年 8月 1日
出版社:ホーム社

作品タイトル 掲載誌 コミックス JCS 愛蔵版 文庫版
第44話 九回裏の大攻防の巻 月刊少年ジャンプ1975年 8月号 JC第14巻 JCS
第8巻
愛蔵版
第8巻
文庫版
第8巻
第45話 あせるな 墨二ナイン!!の巻 月刊少年ジャンプ1975年 9月号
第46話 死力をふりしぼれ!!の巻 月刊少年ジャンプ1975年10月号
第47話 合宿で特訓!の巻 月刊少年ジャンプ1975年11月号 JC第15巻 JCS
第9巻
愛蔵版
第9巻
文庫版
第9巻


キャプテンの風景H担当編集者が語る制作秘話

恋とキャプテン

 「キャプテン」の登場人物は、谷口とか丸井とかが、際立ってていねいに描かれているが、他の選手はそれほど個性的に描かれていない。これは、ちばさんが手を抜いているというものではなく、もともといろんなタイプのキャプテン像を描きたいという意図のもとに始まったからだと思う。だから例えば100頁読切のサッカー漫画で「校舎うらのイレブン」という名作があるが、これは話のテーマが、イレブンが下手ながらも、それぞれの特技を出しあって試合に臨むというモチーフなので、各人が個性的に描かれている。
 それはともかく「キャプテン」には、恋の話が出てこない。野球漫画ということで、担当編集者は気にもとめなかったようだ。そうだ、ちょうどその頃、ラブコメ漫画と称するジャンルが、ブームになった時期があった。『少年サンデー』が得意とする分野だった。だからというわけでもなかったと思うが、雑談で、谷口にガールフレンドが出来たらどんな態度をとるだろうなァと、話した記憶はある。だが、話はそれ以上進まなかった。恋のエピソードを入れ「キャプテン」本来の話の流れを止めたくなかったのだろう。
 それに、ちばさんはすごくテレ屋だった。だからかどうかわからないが、ちばさんの他の作品にも、恋愛をテーマにしたものはなかったと思う。ちばさんとは、お酒を飲む機会がままあったが、その席でも恋についての話はあまりしなかった。男二人が、女の話をしなかったものふしぎといえばふしぎなことだ。二人とも女にモテなかったのだろう。だから恋の話は描けなかったんだよ、きっと。


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