キャプテン
月刊コミック特盛

キャプテン イガラシ編⑥

―全国大会に突入!!の章―


月刊コミック特盛2003年 9月号

発行日:2003年 9月 1日
出版社:ホーム社

作品タイトル 掲載誌 コミックス JCS 愛蔵版 文庫版
第48話 実戦練習の成果の巻 月刊少年ジャンプ1975年12月号 JC第15巻 JCS
第9巻
愛蔵版
第9巻
文庫版
第9巻
第49話 全国大会に突入!!の巻 月刊少年ジャンプ1976年 1月号
第50話 きめ球をねらえ!!の巻 月刊少年ジャンプ1976年 2月号 JC第16巻
第51話 大接戦の巻 月刊少年ジャンプ1976年 3月号


キャプテンの風景I担当編集者が語る制作秘話

キャプテンに全力投球

 ちばさんのデビュー作は、講談社からの少女漫画だった。その後、少年サンデーの増刊号で、短編をいくつか描いていた。その頃はちばさんのことはまったく知らなかった。デビューから何年経ったのか『校舎裏のイレブン』という長編を、先輩編集者から引き継いだのが、ちばさんとの初めての出会いだった。
 あの時から彼が亡くなるまで、僕らは何をしていただろう。飲み、笑い、怒り、そして飲んだ。その頃、彼とのつきあいが、僕の生活の大半を占めていたような気がする。彼とのつきあいは、なぜ長く続いたのだろう。俗にいうとウマが合ったのか。当然のことだが、僕は彼の作品が好きだった。彼の繊細さが好きだった。
 ある日、僕は編集者から「お前の漫画の見方は甘いなァ、某社に知り合いがいるからそこに行くか」と冗談か本気か知らぬがいわれたことがある。その時、持ち込み原稿か何かで、ちばさんのアシスタントが来社していて、そのやりとりを見ていたらしい。そのアシスタントが、その時の様子をちばさんに話したのか。後日、ちばさん宅に打ち合わせで出向いた時、彼が「某社に行かされるんだって?じゃ『キャプテン』持って俺も某社に移るよ」と真面目な顔をしていう。「いや、あれは編集長の冗談だよ」で、この件は落着。でも彼がそれほど僕を信頼してくれていたのかと、感激した。(本当のところは、どうだったのか知らないが…)
 今はどうか知らぬが、昔、専属制といって専属料を払い「本誌だけで全力投球してくれ」という主旨の制度があったが、ちばさんは拒否した。編集長は不満らしかったが、僕は無理強いしなかった。で、彼が他誌に描いたかというと、描かなかった。いや遅筆の彼は描けなかった。(2作品の例外はある『みちくさ』と『磯ガラス』)
 でも時々、彼はいたずらっぽい顔をして、「○○社から頼まれて、断り切れず読み切り1本OKしたよ」という。僕は困惑した顔で「えっ本当? まずいなァ、ウチの連載大丈夫?」という。しばらくおいて「ウソだよ。こんな状態ではとても描けないよ」と彼はニヤニヤしていう。
 ちばさんはもういない。亡くなってから何年になるのか。彼とのつきあいは、僕の生涯に強烈に残るだろう。


 全国大会が始まりました。初戦は白新中。ところで白新中のユニフォームの色何色かみなさん知っていますか?黄色なのです。前にも書きましたがカラーで復活してくださ〜い。(^^) (Oz)
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