キャプテン
月刊コミック特盛

キャプテン イガラシ編⑦

―炎天下の激闘の章―


月刊コミック特盛2003年10月号

発行日:2003年10月 1日
出版社:ホーム社

作品タイトル 掲載誌 コミックス JCS 愛蔵版 文庫版
第51話 大接戦の巻 月刊少年ジャンプ1976年 3月号 JC第16巻 JCS
第9巻
愛蔵版
第9巻
文庫版
第9巻
第52話 炎天下の激闘の巻 月刊少年ジャンプ1976年 4月号 JCS
第10巻
愛蔵版
第10巻
文庫版
第10巻
第53話 快調!墨二打線の巻 月刊少年ジャンプ1976年 5月号 JC第17巻
第54話 勝負は頭脳だ!の巻 月刊少年ジャンプ1976年 6月号


キャプテンの風景J担当編集者が語る制作秘話

『キャプテン』講演旅行

 もう遠い昔のことで、記憶があいまいだが、熊本(だったと思う)から、ホンダの製品(バイクだったか、自動車だったか)を運送する会社の社長さんが、突然編集部に来られた。がっしりした体つきの精悍な人だったと記憶する。
「私、『キャプテン』のファンなんです。主人公のあのひたむきさ、誠実さ、そしてナインをひっぱっていく魅力、すべて感動しました。ついては、ウチの会社の創立記念日に、ちば先生に講演をお願いできないものか」と来意を告げられた。あまりに突然のことで、ちばさんと相談して、後日連絡するということになった。
「実はさ、講演頼まれたの、熊本にある会社の社長さんから」
「講演って何話せばいいの?」
「ま、『キャプテン』を描く動機だとかさ、なぜあのような主人公にしたとかさ、宣伝にもなることだし…」
「Tさんはついていくだけだからラクだけどさ…」
 ちばさんはテレビ出演とか、講演が苦手でお断りすることが多かったが、すったもんだの末、この熊本行きは決定した。大勢の社員の方に迎えられ、無茶苦茶恥ずかしかったが、三十分くらいの講演もソツなくこなし、というか、講演というほどのものでもなかったように思う。と書くと、ちばさんは墓場で「お前さんがムリヤリ連れ出したくせに…」と怒るよな多分。ともかく、ちば先生と身近に話し合えて、社員の方は満足していただけたのではないかと勝手に思っている。
 その会社の創立記念日は、面白いイベントや、出店の店があり、特に笑ったのは、ご当地では加藤清正にちなんでのお祭りがあるらしいが、その時に踊る盆踊りの類のものか、社員の方が踊ってくれたが、あれは傑作だった。
 それはともかく、ちばさんの訪問が、社長さんの意図する社員教育になったのかどうかは不明だが、ちばさんと担当編集者は二日間の熊本旅行を、十分に楽しんだのでした。ずっと昔のちばさんとの思い出です。

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