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リカちゃん

『リカちゃん』  作者初めての連載(4回・原作は生田直親)。リカは目が見えない。弟とダンプの運転手の父と三人暮らし。ある日父が、一人のおばさんをはねてしまう。事故の原因はおばさんの不注意だったが、父も少しお酒がはいっていた。おばさんの家族は、おばさんが働けないと生計に困ってしまう。リカはそんな相手の家族のことを気づかい、父も飲酒運転だったということで会社から治療費や見舞金をおばさんに出させた。そしておばさんの見舞いに病院に行った時、階段から落ちる。その時治療してくれた先生から、リカの目は角膜を移植する手術をすれば見えるようになるといわれる。

 そんな時、無理がたたったのか、父が事故を起こし亡くなってしまう。リカは父の角膜をもらうことになったのだ。きびしい結末だが、リカの目が見えるようになった姿があった。良心、善意、思いやりなどがもりこまれた感動作。

「少女フレンド」(講談社)1967年(昭和42年)18号から21号に掲載


 ちばあきお氏のデビュー作品は『サブとチビ』であるのだが、なぜかこの作品の方が掲載された時期が早い。(Oz)
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