さえ子は男まさりのおてんば少女、弟のみのるは、気が小さく内気。やることなすこと男と女が逆になったみたい。ある日両親は、田舎の結婚式に出席するため一晩留守にすることになった。二人が戸締まりをして寝ようとする時、ナイフを持った泥棒が侵入してきた。この泥棒の、顔を見ると、ハンサムないい男。さえ子は、″すてき″″かっこいーっ″なんて少しも怖がらないが、みのるはがたがたぶるぶる。この泥棒、かたづいている部屋をさえ子の部屋と思い、ちらかっている部屋をみのるの部屋だと思うが、これが逆とわかって大笑い。腹がへったからと料理を作らせると、みのるの方は上手に作るが、さえ子はおしんこ一つまともに切れない。泥棒のあんちゃん、ここでまた″おまえ、ほんとうに女の子か?″と笑い転げる。カーッときたさえ子は泥棒をのして、警察に渡す。さて、次の日から、さえ子は女らしく、みのるは男の子らしくなるための努力がはじまる。「りぼんコミック」(集英社)1969年(昭和44年)10月号掲載
| 発 行 日 | 作 品 タ イ ト ル | 発行社 | 備考 |
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| 1995年 7月24日 | 『ちばあきお名作集 短編集3「気になるあの子」』 | ホーム社 | JCS |