本名は大内猛、あだながモウちゃん。体は人なみ以上に大きいのに気はとても小さい。クラスの悪ガキ荒井くんにいじめられても反発もしないし、いいなりになる。モウちゃんの親友広瀬君は、そんなモウちゃんの代わりにいつも荒井たちに立ちむかい、ひどいめにあう。モウちゃんは広瀬君にかばってくれるのはやめてくれという。でも広瀬くんは″おまえのためにやっているんじゃない。小さな不正でもだまって見すごせないんだ″と、荒井たちに立ちむかっていく。
放課後、よびだされたモウちゃんの代わりに広瀬くんは荒井たちの不正を正そうとでかけていく。そして、メタメタにやられる。
そんな広瀬くんをはじめは友達にかくれてふるえて見ていたモウちゃんも、ついに荒井たちにむかっていき、のしてしまう。モウちゃんは強かったのだ。こんなすばらしい友だちはいない。モウちゃんは広瀬くんのためにも強くなったのだっだ。感動の友情物語!!
「週刊少年ジャンプ」(集英社)1974年(昭和49年)19号に掲載
| 発 行 日 | 作 品 タ イ ト ル | 発行社 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1995年 5月24日 | 『ちばあきお名作集 短編集1「モウちゃんは強かった」』 | ホーム社 | JCS |
この話は。ぼくの体験から描いたものです。キミの学校でも、こんなことが、よくあるんじゃないかなあ…。正しいことは正しいといえる、本当の勇気をもってほしい。