キャプテン フォーク歌手 泉谷しげるさん
ジャンプ・コミックス

いつまでも書き続けてください

フォーク歌手 泉谷しげる

コミックス『キャプテン』第4巻

 マンガがメチャメチャに大好きなぼくは、いまでこそフォークソングを歌ってるけど、これでもかつては、マンガ家になるのが夢だったんだ。学校の成績はあまりよくなかったが、マンガのタイトルを聞いただけで作者をいい当てることでは、だれにもまけなかった。
 本格的にマンガ修行を始め、『COM』に応募していい線までいったんだけど、やっぱりプロの壁は厚かったなあ。おまけに、飲まず食わずの苦しい生活がたたり、栄養失調になって、ダウン。夢ははかなく消えたのデス。
 そんなわけで、いまでもマンガをみない日はないほどのマンガ気違い。ぼくの部屋にはマンガの本がゴマンとあって、貸本屋を開業しても立派にやっていけそうだよ。
 好きな漫画家は、ちばてつやさんと、ちばあきおさん。おふたりのペン・タッチが、どことなく似ているなあとは思っていたけれど、ご兄弟だったとは知らなかったなあ。てつやさんの『おれは鉄平』の快活な″動″。あきおさんの『キャプテン』のほのぼのとした″静″。どちらもぼくは大好きだなあ。
 とくに、『キャプテン』は、貴重な作品だと思う。いまの少年マンガには小手先の器用さでめさきを変えただけのものが多く、すぐに飽きてしまいがちだ。でも、『キャプテン』はちがうよな。回をおうごとにおもしろくなっていく。いつまでもフレッシュだ。そして、次をみるのが待ち遠しく、つい二度、三度と読みかえしてしまう。みんなも、きっとそうだろう!
 ぼくにとって、だから、『キャプテン』は生活の一部になってしまってるんだ。
 みんなでお願いしよう。
 「いつまでも、、『キャプテン』を描き続けてください」――って。
 最後に――『プレイボール』が、、一日もはやく単行本になることを、ひたすら待ち望んでいます。


 一日の大半を机にかじりついて「ウンウン」アイデアをしぼりだし、ペン入れをしている日が多いぼくにとって、ゴルフは最適なスポーツだと思います。野球やアクアラングやスキーも大好きですが、ぼくには過激すぎて、死にそうな気分になることがあるからです。
 でも、月に一回、よくて二回です。せめて週に一回、ゴルフにいけたらなあと思いつつ、今日も机にしがみついています。(ちばあきお)
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