キャプテン フォーク歌手 佐藤公彦さん
ジャンプ・コミックス

谷口クンはぼくのあこがれのひと

フォーク歌手 佐藤公彦

コミックス『キャプテン』第5巻

 ぼくは小さいときからマンガがものすごく好きでマンガで育ったようなものです。いまぼくは、フォークソングを歌っていますが、歌とマンガがすべてでした。あいにくマンガの絵のほうの自信はなく苦手で、いつもマンガを読むたびに、絵がうまくなりたいなあと思ってました。もしぼくに絵の才能があったら、マンガ家を志望していたかもしれません。
 『キャプテン』の好きなところは、むかし、『ぼくら』とか『冒険王』とかを思い出させるような雰囲気があり、おなじ野球マンガの『巨人の星』とか『男どアホウ甲子園』とはちがった、逆に新鮮さを感じてしまうのです。
 とくに谷口クンの一挙一動は、ぼくのあこがれです。ぼくの唄で、有名な曲(?)『バイオリンのおけいこ』でも歌っているように、小さい男の子たちがあこがれているのは、長嶋みたいな選手で、谷口くんもまったく同じように思えます。野球選手は、だれでも小さいころ、あこがれるもので、ぼくも小さいころは、ものすごいものでした。
 いまは、あこがれはとおりすぎて(これはもちろん、才能がないのであきらめているので、あきらめる以外ないのですが)、マンガをみながら、主人公になりきっています。
 『キャプテン』の中の男の友情、きびしさは、どこの世界でも通じるものがあって、ぼくの心をとらえてはなしません。

 『キャプテン』は『月刊少年ジャンプ』でしか読めなかったので、これまでは、次の号が待ちどおしくてたまらなかったのです。
 でも、ついに『ジャンプ・コミックス』になって、非常によろこんでいるところです。
 ちばあきお先生――
 これからも、ガンバッテ、かいてください。
 ぼくも、ガンバラナクッチャ!!


 ぼくたちのチーム、ホワイターズが結成されて、はや11年になります。その間、特筆すべきことといったら、1試合でホームランを2本打ったこと。というのもぼくがホームランを打ったのは、あとにもさきにも、この2本だけだからです。
 あんなにうれしかったことはなかったですね。ホント!! ただ、これはあまりいいたくないんですが、その日は小学校の狭いグラウンドでやったのでした……。(ちばあきお)
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