グレープ さだまさし・吉田正美
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最近、仕事仕事の生活を送っている今日このごろなんですけれども、その中で欠かせないのが楽旅です。それぞれの世界に専門語があるように、われわれはこの楽旅をビータと称しています。
何のことはない、旅(タビ)をあべこべにいっているだけなんですけれど、これがわれわれの唯一のコミュニケーションの場でもあるわけです。いろいろな地方をまわり、いろいろな人たちと触れ合う、これがコンサート活動におけるわれわれの魅力のひとつです。
でも、こういう話をゆっくり書くスペースは、今回許されていませんので話を先に急ぎますが、このビータにきってもきれないもののひとつがまんがであるわけです。
ぼくの場合は、他のすべてものにも共通することですが人間の創り出すものというのは、やっぱり自分自身に正直であり他人に対しても思いやるという、そういったやさしさとあったかさの中に存在すべきだと思うわけです。
そういう意味で、ちばあきお先生の作品つまり『キャプテン』は、今の自己主義的な世の中で、とても重要な位置を占めていると思うわけです。だって、谷口君、イガラシ君、丸井君などなど、ひとりひとりがとっても人間らしく、いきいきと描かれているじゃありませんか。目先きの派手さばかりねらっているものの中で、際立った魅力をもっています。
そんなわけで、うまく話がまとまらなかったけど、ちば先生、これからも、われわれに楽しい作品をどんどんかいてください。