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ワッ!字がふるえちゃう。ホントに。なんせ憧れの『キャプテン』の巻末を飾るこのコーナーに、ぼくの文章がのるなんて、感激ひとしお。もう大変。
ぼくがキャプテン病にかかったのは、旅先の駅の売店で『キャプテン』第3巻を発見、おやってな感じで手にとり、ページをめくった、その瞬間からなんだ。それからもう東京に帰るや、神田にある本屋さんへすっとんでって″いま出ている『キャプテン』全部ください!″
こんなわけだから、わが家の誇る漫画文庫(背丈ほどの本棚全部漫画なんです)に『キャプテン』は、なぜか3巻と5巻が二冊あったりして、居心地よさそうにおさまっています。
ところで、ぼく思うに『キャプテン』って、何回でも読めるんだよね。ちょっと疲れてるとき、トイレが長そうなとき、それに気持ちがすこしばかりくじけてしまったときなんかも…1巻からというわけではなく、自分の好きなシーンやコマをじっと見つめてしまう。つまり、大切な本なんだ、ぼくにとって。
それは『キャプテン』の登場人物が、みな生き生きしているせいかもしれない。谷口にもイガラシにも、丸井にも近藤にも、町の片すみの原っぱで、「ヨーシ!もう一本」ってやってそうな実在感がある。そんなせいか、ぼくらウィークエンドもコンサート続きで疲労気味のときなんか、よく「谷口だって頑張ったんだ!ガッツ!ガッツ!」と叫ぶんです。メンバー全員『キャプテン』の大ファンで、谷口のことなんか漫画のうえのことじゃなく、実在の偉人のようにさえ思ってるんだ。
それから『キャプテン』って、精一杯さがあるね。おもねりやかんぐりのない、真新しい白球のような――それが青空に向かってグーンと飛んでくような、そんな精一杯さがあふれてるんです。ぼくらが忘れちまったなにかがそこにあって、ハッとする…だから大好きなんです。
ちば先生、すてきな漫画ありがとう。ウィークエンドの一美も板さんも、そろって応援しています。