キャプテン ヤクルトスワローズ 角富士夫さん
ジャンプ・コミックス

故障に負けず…

ヤクルトスワローズ 角富士夫
コミックス『プレイボール』第20巻

 わたしは、プロ野球に入って五年目になりますが、昨年ほどラッキーであり、また苦しい年はありませんでした。
 シーズン前半は三塁に定着し、オールスターファン投票では、三塁手の部門で一位に選ばれるなど、好調なすべりだしだったのですが、後半にはいると、手首をいためて欠場せざるを得なくなってしまったのです。チームにとって、一番大事なときの欠場だったので、残念でなりませんでした。それでも、チームは球団初のリーグ優勝、そして、日本シリーズでは阪急を破って日本一の座に着きました。そういう意味では、最高の年でした。
 プロのスター選手は、あまり故障をしないものだと思います。
 わたしは、プロ入り一年目からケガ、二年目はネンザ、三年目にはケンショウ炎、四年目には肉離れ、ケンショウ炎、という具合に、故障ばかりしています。
 野球選手にとって、故障で試合に出られない、というのは本当につらいことです。でも、ここでくじけると、ダメになる……そう、心にいいきかせて、やってきました。
 この『プレイボール』の谷口クンは、指をいためて一時は野球を断念したほどだったのに、がんばり通して墨高のキャプテンにまでなったのですね。同じ故障に泣いた者として、谷口クンの精神力と根性には、本当に脱帽してしまいます。
 わたしも、一試合一試合谷口クンのように、全力で最後まで試合をすてないでやるようにがんばります。
 谷口クンたちも、早く甲子園に出てV1を勝ちとってほしいと思います。応援してますヨ。
 わたしたちヤクルトスワローズもV2めざしてがんばります。


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