七三太朗
『ふしぎトーボくん』連載中(月刊少年ジャンプ)から、次回は本格エンターテインメントをやろうと考えていました。昭和58年のことです。あきおの絵は、地味というか、ほのぼのとしたものなので、激しいボクシングと組み合わせたら面白いだろうということもあって、ボクシングものになりました。あきおも僕もいわゆるエリートには興味ないですから太一のような主人公が生まれたわけです。山育ちの素朴な少年が厳しいボクシングの世界で、努力しながらコツコツと勝ち上がっていく、そういう物語にしようと。他のキャラクターは連載しながら決まってくる。やっぱり母親役がほしいということでジムの会長を女性にしましたし、桜庭はウサギとカメの関係。結局はカメの太一が勝つ、というわけです。
『チャンプ』は、サクセスストーリーなんです。最後はカメの太一が勝つんだという…あきおと二人でそう決めていたんです。(談)
七三太朗さんの言葉はちばあきお名作集チャンプ第2巻の表紙折り込みに載っていたものです。(Oz)
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