あきおが初めてオリジナルでかいた漫画は、少女漫画だった。それまでは、兄ちばてつやのアシスタントをしていたのだが、兄の担当編集者に「そろそろ自分の作品をかいてみないか」といわれたのが、漫画家になるきっかけのようだった。あきおは軽くひきうけたようだが、自分で作る作品は、兄の作品を手伝うのとは勝手が違ったようで、ずいぶん苦労したようだ。ぼくの所にも色々と相談にきて、ヒントになったかどうかわからないが、アドバイスした記憶がある。少女漫画は、10本近くかいたと思うが、そのあと短編の少年漫画を数編かき、だんだんと漫画家の世界に入っていった。(談)