―死闘のはてにの章&キャプテンはつらいよの章―
![]() | 発行日:2004年 3月 1日 |
キャプテンの風景L担当編集者が語る制作秘話
キャプテンのモデル 谷口、丸井、イガラシ、近藤と、キャプテンが交代していくんだけど、以前どこかに書いた記憶もあるが『キャプテン』の最初の構想は、色んなジャンルのスポーツのキャプテン像を描くことだった。だが、『キャプテン』が大好評だったので、やめられなくなり、野球部の中で、色んなキャプテン像を描くことになったのだと思う。
それぞれのキャプテンには、モデルとおぼしき人がいる。谷口、丸井はさておき、イガラシは、ちばさんが尊敬する編集者で、現在は重職におられる講談社のI氏だと、ちばさんから聞いた。さて近藤だけど、このモデルは誰か? 実はぼくも記憶は定かではない。当時、ぼくも仕事が忙しく、フリーの編集者にちばさんの担当を手伝ってもらったことがある。この人がヒョーキンな人で、その人をモデルにしたとちばさんから聞いたような、そうでないような…記憶はアイマイである。その人も年はとったが今でもヒョーキンで、驚いたことに編集プロダクションの社長になり、忙しく飛び回っている。人生わからないものです。
それで『キャプテン』は七年連載し、近藤で終わる。連載が順風満帆にいったわけではない。特に「週刊少年ジャンプ」で『プレイボール』が始まり、最初の頃は元気いっぱいのちばさんも、中学、高校の違いはあれ、同じ野球漫画、物語の運びをどう区別していこうかと苦しみ、傍で見ていても、その仕事ぶりは壮絶な戦いであった。「もう終わりにしようか」という話もまま出たが、その頃のちばさんの姿を思い浮かべると、辛くて思い出したくないのが本当のところです。